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中国

その2 投稿者:新参者メール 投稿日:2013年 7月17日(水)10時23分24秒

中国では2008年、世界的な不況から脱するために無尽蔵の公共投資を行って、全国で不動産開発を行ってきました。このビジネスモデルは一向に変わらず、それを続けるだけだったのです。人が入らなくてもマンションを作り続け、飛行機が飛ばなくても空港を作り、車が走らなくても高速道路を作ってきたのです。国の発展段階を考えれば、インフラ投資は当然のことと言え、今までの30年近い二けた成長の経済発展を考えれば、この手法で成功してきたわけですから、それを単純に続けてきたわけです。中国側から見れば単に成功体験を続けてきたに過ぎないという形です。

 中国は基本的に官僚主導の、上からの経済指導体制ですから、公共投資を主体とする経済成長は、発展段階の中国の持つ良さが全面に出ていたともいえるでしょう。また中国の地方官僚は経済成長がどれくらいなされたのか、ということが出世の大きなバロメーターになっていますので、任期中の多くのプロジェクトを達成できれば自然に出世の道が開けるというわけです。こうして中国全土で際限のない公共投資の波が続いてきたのです。もちろん無尽蔵の資金はありませんから、借入が主体となるわけです。
 地方政府は、融資平台(プラットフォーム)と呼ばれる地方政府が、スポンサーの名前だけは民間会社の隠れ蓑を使って、膨大な資金を調達して公共投資を無限に行ってきたのです。ところが使わない空港や高速道路、マンション群を作っても、採算が取れるはずもありません。
 最初はスポンサーは銀行だったのですが、やがて融資に難をきたすようになり、いわゆる<影の銀行>システムから資金を融通するようになっていきました。金利は高いし、投資した物件の収益は上がらないというわけで、当然資金繰りに行き詰ります。資金を借りていられるうちは、一向に矛盾は露呈しません。借りた資金は返すからと言っていればいいのです。ところが資金が借りられなくなって、金利支払いができなくなると、そうはいきません。そしてプロジェクトよりも借金の金利返済に奔走しなければならなくなってくるのです。
 となるとどういうことが起こってくるかと言いますと、自分のこととして借金に追われていて、その借金が雪だるまになってきたことを考えるとわかりやすいと思います。
 借金に借金を重ねて、その場限りを続けてきたのですが、金利は雪だるまのように膨らみ続け、各方面から取り立ての催促を受ける形です。こうなると今までよりさらに多くの資金が必要になってきます。仕事で収益が出なければ、さらに資金が必要になり、借金の返済の奔走をするために、幾らの高利でも資金を融通しなければならなくなるのです。まさにサラ金に取り立てを迫られる末期状況です。

 信じがたいでしょうが、これが全国的に起こっているのが今の中国なのです。「そんなバカな?」と思うかもしれませんが、実際に中国の金利は急騰しています。銀行間の資金を融通する金利が3月までは2%を割れていたのに先週は13%台にまで高騰しているのです。これは平均の金利の表示ですから、中には20%台で借入している中国の銀行が続出しているのが現状なのです。あなたは20%の金利を支払わなければ資金を調達できない銀行を信用できますか?



7月17日(水)11:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

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