68 謎の素粒子ニュートリノに注目せよ |
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| ニュートリノは星の内部で、水素原子核からヘリウム原子核ができる陽子融合反応が起こるとき 光といっしょに放出されます。
光の場合は、このとき、星の中心から表面に出てきて放出されるまでに約百万年を必要としますが、ニュートリノは強力な物質貫通力で苦もなく星の内部を飛びまわることができるので、中心から表面に出てくるのに数秒もかからない。
そして、太陽や星からは、毎秒百兆個にのぼるおびただしいニュートリノが地球に降り注いでいます。
私たちの身体もニュートリノに切りきざまれていますが、貫通してしまうのでどうということはありません。
ニュートリノに関する研究は多く、それだけ注目されているともいえますが、最近になって恒星が死滅し、爆発するまえに その星から大量に放出されることが明らかにされました。
爆発を起こす星は、天体物理学の研究成果によれば、爆発の数百年前から、中心部が数億度以上の高温のるつぼになります。
このような高温の星から出る光は波長が短く、エネルギーの大きな光子で成り立っている。そして、その光子と光子がぶつかり合うと 二つの光子が二つのニュートリノになることがわかってきました。
では、こうして誕生したニュートリノは、おどろくべき物質貫通力でどこへ飛んでいくのでしょうか。
宇宙の果てでしょうか。
これについて 現代物理学を研究している人は、ニュートリノの全貌を明らかにすれば、宇宙の膨張、宇宙の構造、自然の本質、原物質、など現代科学がかかえ込んでいる多くの難問を解決することができると考えています。
現在、科学は人工ニュートリノの検出には成功していて、通信に利用しようという提案すらだされていますが、じつは宇宙ニュートリノの検出には まだだれも成功していません。
ただ、現代物理学の最高の研究目標のひとつにニュートリノが置かれ、理論的にはその存在が実証されているのです。
ニュートリノは私たちのいるこの宇宙の秘密を明かす手がかりを与えるだけでなく、これまで想像だけに終わっていた"反宇宙"の存在の秘密も隠しているとさえいわれています。
四次元99の謎 関英男
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5月10日(金)06:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理
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