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70 万有引力の正体は素粒子であった?

光も電波も波であり 素粒子の流れであることを私たちはすでに知っています。

これと同じように万有引力波も波であり粒子であると考えられます。それは、電磁場と同じように万有引力場という特殊な状態の空間で生まれる力の振動だと考えられるからです。

こう考えたイギリスの世界的物理学者ディラックは、万有引力波はグラビトンと呼ばれる素粒子でつくられているという理論を発表しました。

グラビトンは52でもすこし述べましたが、日本語に直せば重力子あるいは万有引力子と言えるでしょう。そして、この理論はアインシュタインの相対性理論の正しさを補強する意味もあり、グラビトン仮説は多くの物理学者が承認しています。

グラビトンはまだ実験的に検証されていませんが メリーランド大学のウイバー教授の重力波の測定が成功すれば証明されることになります。

重力波は万有引力波の別名にすぎません。

ウィーバー教授は重力波の測定に成功したとも言われていますが、この測定結果に疑問を抱く物理学者も多くいるため、決定的な証拠とはまだ言えないようです。

それでは重力波(万有引力波)はどこで発生するのでしょうか。電子が加速度運動をすると電波をだします。これと同じように星の質量が増加したり、星が生まれたり、星が加速度運動をすれば重力波が生まれると考えられる。

地球の場合だと、地球は太陽のまわりを公転しており円運動しています。円運動は加速度運動ですから、地球からも重力波が放出されていると考えられます。

重力波はグラビトンという素粒子でもあるわけですから、質量を放出していることになる。

つまり地球はエネルギーを放出し、失っていることになります。少なくとも原理的にそういうことができます。

すると、地球は運動エネルギーを消耗して、公転速度がおそくなり、その結果考えられることは地球は渦巻き状にだんだん大陽に接近し、ついには太陽に吸い込まれてしまうことになる。

では、地球はやがて太陽に吸収合併されてしまうのでしょうか。

その心配はありません。ディラックの計算によると、地球が十億年の間公転して、重力波の放出のために太陽に近づくのはわずか百万分の一センチにすぎないからです。これは逆にみれば、重力波の放出はほんのわずかしか起こらないといえるでしょう。

ところで、グラビトンが実在すれば、それはニュートリノと同じく強い物質貫通力をもっていると想定されます。

現在地球の反対側にテレビ電波を送ろうとする場合は、宇宙衛星を利用しなければ不可能ですが、もしグラビトンが検出され実用化されれば 宇宙衛星は必要でなくなります。

つまり、グラビトンは地球を貫通しますから、地球の反対側でもどこでもテレビ電波をのせて運ぶことができるのです。

いずれにせよ真空(空間)の特殊な状態の「場」と素粒子の関係は深い。つまり、真空こそが自然の運動の秘密を握っていると考えられるのです。

                                         四次元99の謎 関英男



5月12日(日)05:14 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理

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