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73 白鳥座Aの強力怪電波は、反物質の存在を明かす?

反素粒子の存在は、私たちに反世界の存在をイメージさせてくれます。それは、反宇宙の扉をたたく合図でもありました。

私たちの自然、私たちの宇宙は 当然のことながら正の粒子で原子がつくられ 物質が存在しています。では、反素粒子ばかりで反原子をつくったらどんなことが起こり、またどんなことが考えられるでしょうか。興味のあるところです。

現在の科学技術は陽子加速装置ていう便利なものを用意しています。この装置を使えば反陽子、反中性子、陽電子をかんたんに作りだせる。反原子の構成メンバーをすぐにつくることができるわけです。そして、反原子ができれば、反分子もでき、反物質も原理的には作ることができるでしょう。

しかしながら、たとえ反分子、反物質を作ることができたとしても、それを容器に入れておくことはできません。
72でも述べたように、反粒子と反粒子がふれ合うと瞬間的に消滅するからです。

反物質、反分子、反原子が正物質、正分子、正原子とふれ合うと瞬間的に消滅し、電子、ニュートリノ、光子にかわってしまいます。そして理論的に計算されたところによると、この消滅のときに発生する総エネルギーは、原爆の爆発エネルギーの数千倍だと言われているのです。

さて、こんどは宇宙を考えてみましょう。

宇宙空間の大部分は完全な真空の空間です。それはディラックの海と呼ばれ、マイナスの素粒子で満たされています。その宇宙空間に反原子が存在するだろうとおそらくだれもが想像するでしょう。

そこは広い広い空間ですから 反原子と正原子がぶつかるということも少ないと考えられますので、反原子が存在する可能性は強い。

事実、宇宙線によって、反粒子がつくられているという証拠もあがっています。ただ、それは微々たるものなので、もし反原子があるとしてもほんの少しでしょう。

つまり、私たちの銀河系内部に反原子がある可能性はゼロに近い。これは観測結果でもわかっています。

では、どこに反原子の世界があるのでしょうか。実在することは大宇宙でもむずかしいのでしょうか。そうではありません。ありました。

それは白鳥座Aと呼ばれるラジオ星雲で、この星から出される電波は、二億七千万光年のかなたから地球にとどくほど強力です。

つまり、電波のエネルギーが大きい理由は、星の内部で巨大なエネルギーが解放されているためと考えられ、そのエネルギーは現代科学の正物質では説明できないほど巨大なのです。

そして、この星雲は観測事実によれば、単一ではなく二つの星雲が衝突しつつある。つまり巨大なエネルギーの源は、正と反の衝突で生まれたのではないかと考えられるわけです。

衝突しつつある星雲のひとつが、反物質でできた反星雲という想像です。また、おとめ座M87という星も、同じような意味で注目されています。

                                        四次元99の謎 関英男



5月15日(水)05:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理

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