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31 自然の安定を保証するプランク定数の謎

プランク定数はドイツのプランクという人が千九百年ごろ発見したものです。しかし、その定数の意味は発見当時だれからも認められず、相手にされなかった。

しかし、この定数が歴史上の一大発見であったことは千九百五年にアインシュタインが、プランク定数を用いて光子説を発表できたこと、千九百二十三年にド・ブローイがプランク定数を用いて物質波の理論を発表、そして千九百二十五年にハイゼルベルグがプランク定数を用いて不確定性理論を発表し、超感覚の世界の現象を解き、自然の性質を明らかにしたのです。

ではプランク定数が存在しないとなぜ宇宙も人間も存在しえないのでしょうか。原子が存在しえないのでしょうか。それを次に考えてみましょう。

原子の内部では核外電子が飛び回っていることは最初に20で述べました。電子は粒子として、波として、原子の内部で方向を変えながら運動をしていることもすでに述べました。物理学では方向を変えて運動することを、加速度運動といいますから電子は加速度運動をしている。

ところで、加速度運動をする電子は電磁波(ふつう電波という)を放出することが知られています。核外電子も運動をしているので電磁波を出している。電磁波はエネルギーですから電磁波を出し放しだと、つまり加速度運動をしているかぎり核外電子はエネルギーを失ってしまうはずです。

エネルギーを失えば運動速度は落ち、原子核の電気的引力に負け、原子核内に落ち込んでしまう。マクスウェルの電磁波方程式で計算すると一億分の一秒以内に電子は核内に落ちこんでしまう計算になる。つまり原子の構造を失うことですから、原子ではなくなってしまう。

ところが、実際には原子はちゃんと存在し、いまいる私も地球も健在です。それを保証しているのがプランク定数です。電子は電磁波を放出しても、核に落ち込むことのないまま、自分の放出した電磁気エネルギーを自分で吸収して永遠の運動をつづけていくのです。そして、電子にその作用を起こさせるのがプランク定数だと信じられています。
つまりプランク定数は原子を安定させ、自然を安定させる秘密のなにかなのです。

                                 四次元99の謎 関英男



4月3日(水)06:38 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理

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