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83 宗教家は物質こそ心の映像だという
心霊現象の科学的な決め手がないということは、心霊現象がインチキだと否定しているのではありません。科学的に否定しえないものには科学は挑んでいきます。
しかし、こうした科学者の意見に強く反対する人たちもたくさんいます。その大部分の人たちは宗教家です。それを次にみてみましょう。
宗教家は、科学者は物質のことしか頭にないがんこな唯物論者である。自然界を二元論でしかとらえられない狂信家である、と言います。では宗教家はどのように考えているのでしょうか。
宗教家は、死後に心が残る、それも生きていたときそのままに心が残ると言います。それはたとえば、霊媒を通じて、私たちの生きているこの世界に再びあらわれることもあると考えるわけです。それがいたこの口寄せ、エクトプラズマによる出現などです。
つまり、肉体と心を分けて考える。肉体はただの物質だから死とともに消滅する。しかし、心は霊であり物質ではないから死後も残る。私たちの宇宙に実在するものは、心だけで、ものの世界は私たちの心がつくり出したものにすぎない。
映画のようなものだ。ベートーベンの「運命」という名曲でも、聞いている人間がいなければ、存在しないのと同じだ。つまり物質宇宙、物質素粒子もすべて人間の心の映像だというのです。
四次元99の謎 関英男
5月25日(土)05:04 |
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