| ユーモア大賞 |
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| 自然生活館より たまきちの独断と偏見の 2009年度 ユーモア大賞
常識となっている習性は、実にコワイ 投稿者:好本健一 投稿日:2009年12月25日(金)05時47分32秒
え~、亀太郎長老からお聞きした、亀太郎種の雄のトキのお話で恐縮ですが、その雄たちは、美しい雌のトキを求めて、おおっと~、そこは、わしのなわばりじゃけんのう、と言ったり、なんば言うとるとですか、そこは、我が輩のなわばりでごわすよ、とブツブツ・ガヤガヤ落ち着きのないこと喧しいのですが、しばらくすると、なんとシ~ンとなってしまったそうなのであります。
来ないじゃない、美しい雌のトキが。いくら待っても、ということで。
おのれのアホさ加減が、美しい雌のトキを招くことができない最大の原因であることに、まったく気づかない亀太郎種の雄のトキたちは、それから、実に長い年月、どないなっとんのやろなあ、とブツブツ言いながらも美しい雌のトキの到来を待ち続けたのであります。
アホにつける薬はない、と言うのが、この世の定説ではありますが、そうなりますと亀太郎種の雄のトキたちは、絶滅するほかはなくなりますので、そこに天の慈悲が降ったのであります。
ひたすら(あくびしながらも、亀太郎種の雄のトキたちは、天の慈悲を請いつつ)美しい雌のトキたちを待ち続けたその長い年月の後、ついに、満願叶って天の慈悲がかたちとなって、亀太郎種の雄のトキたちの上空に美しい雌のトキが姿を現したのであります。
しかし、その美しい飛翔の姿を目にしたとたん、亀太郎種の雄のトキたちは、一羽残らず、その美しい雌のトキが舞う真下のなわばりに一目散にドタバタと(まるでドリフターズのように)全員集合したのであります!
おらおらっ、そこはわしのなわばりやんけ、というトキがいたり、あるいは、なに言うてはりまんねん、そこは最初っからおいらのなわばりでやんすよ、と、どこの方言かハッキリしない出身不明のトキがいたり、それはもう阿鼻叫喚のなわばりの奪い合いとなってしまったのであります。すると、その時、天から声が聞こえてきたのであります。
あきまへんなあ、あんたら。いざとなったら、ズッコケでばかりやないの。話になりませんわ。最初っから、やり直しなはれ。
そのように聞こえた天の声が少しずつ消えていくと、それに合わせて天の慈悲は薄れて、美しい雌のトキたちは、もっと和やかで頼もしい雄のトキを求めて、亀太郎種の雄のトキたちに別れを告げたのであります。
亀太郎長老は、そのズッコケ伝説を語り終えた後、次のようにお話をまとめられました。
なんちゅうかのう、それから現在まで、うちらの種は、ほとんど成長しとらんのよね。まあ、ほんまに、なんとかせにゃあならんといつも思うとるんですが。それでも、まあ、みんな、しょっちゅうボケ~、としとりましてなあ。まあ、しかし、これもすべて、長老の責任でありますので、わたくし、今日から、心を入れ替えて想念観察させていただきます。はい。
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