お日さまとお月さま
 
幸せな地球さんを見ました 
 


96 絶え間なく発展する別世界文明の空想

じめじめした幽霊のお話から一転して、空想を宇宙の一角に向けてみましょう。

月、火星、金星および水星などに生物がいないし、またいそうもないことは、人間ロケットや無人ロケットで大体わかりました。だとすれば、つぎに近い宇宙は銀河系です。これについては、前にもたびたび述べてきましたが、直径八万光年くらいの凸レンズ状の銀河系と、それをすっぽり包むような直径約十三万光年の球状星団系とからできています。凸レンズの一番厚い所で一万五千光年、中心から約二万七千光年離れた太陽系のあたりの厚さは約五千光年です。

今年(千九百七十四年)の三月二十日にオーストラリアの連邦科学産業研究機構が発表したところによれば、宇宙からの電波の中に生物らしいスペクトル線を発見したとのことです。

この線はメチルアミンとチオホルムアルデヒド特有のもので、たんぱく質存在の可能性につながるものだそうです。もっとも、宇宙のかなたから、生物特有のスペクトル線が観測されたという報告は、今度にかぎらず、今まで何回もありました。

では、本当に生物があるのでしょうか。実は生物どころか、高度の文明がありそうだという説もあります。ただ、相互間の距離があまりに遠いので簡単に連絡がとれないだけです。

今回報告されたペクトル線源、オリオン星も千五百光年ほど地球から離れていますから、紀元前千二十六年に地球から呼び出し用電波を送っておかなければ、今年、応答の電波を頂戴できないというわけです。

ただし、広い銀河系のことですから、多分数百万の文明が、思い思いの方向に発展しているのではないでしょうか。

数多い文明の中には物質文明の段階を一段落して、超現実の文明の時代に突入しているものがあるかもしれません。

そうなると、われわれ地球人たるものも、うかうかしておれません。かりに、百万の文明があるとしますと、簡単な計算で各文明の平均距離は約三百光年となります。それでも、電波で交信すると、気の長い話になりましょう。

しかし、今いったように、超現実の文明時代にすでに入っている文明の天体相互間では、もうすでにテレパシー通信を開始しているのでしょう。テレパシーなら一瞬間で通信ができるはずです。

ただし、超現実の文明に到達している天体はそうざらにあるわけのものではないでしょうから、せいぜい二つか三つではあるまいか。

「もしもし、そちらの文明さんは人間一人あたり、何平方キロ位の余裕面積がありますか」『ハイ、ハイ、ただ今百平方キロ位ありましょうかな』「それではネ、さしあたり、こちらの文明ではみだした分として一億人ばかり、ひきとってもらえないもんですかな」こんな取り引きもできるのではないでしょうか。

                                         四次元99の謎 関英男



6月7日(金)05:38 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理

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