お日さまとお月さま
 
幸せな地球さんを見ました 
 


53 再び、宇宙の構造を整理してみると・・・・

一般相対論は宇宙に対する私たちの眼を大きく開かせました。第2章で、最近の宇宙像を述べましたが、もういちど、科学者が宇宙についてどんなイメージを描いているかみてみましょう。

アインシュタインの宇宙論は、星の近くで空間が曲げられているという一般相対論から、宇宙空間は質量による曲がりが積もり積もって全体ではプラスの曲率で曲がった空間と考えました。

この宇宙モデルによれば、「宇宙の果てになにがあるのか」という疑問に対しては、宇宙空間(体積=広さ)は、広さは有限であるが果てはないという答えになります。

では「その宇宙はどんな形をしているか」という疑問には、答える言葉がないと答えるのです。空間が曲がっているのは空間性質であって形態ではないからです。

しかし、それを強いていうとすれば四次元超円筒でしょう。そして、この宇宙は、果ても中心もない。中心は自分のいるところと考えるほかに考えようがないということになります。

次にハッブルの観測事実にもとづく膨張宇宙論があります。この空間は空間の曲がりを否定しました。つまり宇宙は無限大に広いかそれとも果てがあるという考え方です。

ハッブルは宇宙の年令を五十億光年と考え、五十億光年先は果てがあると考えます。ただし、その果ては光の速さで膨張しています。

では果ての向こうに何があるのかという問いについては、やはり答えることばがないと答えるのです。考えもつかない、なにものかがあるのだろうとしか答えられません。

この二つが代表的な宇宙像ですが、このほかにオランダのジッターの、宇宙空間も時間軸も曲がっているというのがあります。これによれば、ずっと未来は過去と同じになるのです。

また千八百二十六年に発表されたドイツのオルバースの宇宙論は、宇宙にある無限大の星の数から考えて、宇宙は真昼のように明るいというのがあります。

しかし、これはハッブルの膨張宇宙論によって、それらの星から出るエネルギーは宇宙の果てに吸い込まれ地球には来ないとされています。

このように宇宙像について決定的なものはひとつもありませんが、現在ではハッブルの膨張宇宙論とアインシュタインの説の二つが有力です。

                                   四次元99の謎 関英男



4月25日(木)04:47 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理

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