お日さまとお月さま
 
幸せな地球さんを見ました 
 


17 宇宙の創生の秘密は永遠の謎か

宇宙の発生をゼロのところから考えることはできるでしょうか。すべての物質の発生はもちろん謎につつまれています。生命の誕生、水の誕生、空気の誕生、星の誕生、そして宇宙の誕生。

私たちの常識からすれば、最初はなにもなかった。そして生まれた。その間の謎を埋めることはできるのでしょうか。

"宇宙の卵"以前の誕生を、どう考えることができるのでしょうか。膨張宇宙のアイディアに基づいて考えると、宇宙の"発生"は、いまから百億年以上あるいは一千億年くらいまえと考えられます。そのまえはともかく、真空でなにもなかったと想像されます。

ここはもう科学的には触れることのできぬ世界ですからイマジネーションを働かせて考える以外にない。たとえば、聖書の天地創造などを手がかりにして考えてみましょう。

聖書の創世記によると「光あれとのたまいき」と書いてありますが、ともかく最初は真空のようになにもなかったところに、光が出たと考えられます。

ともかく、光が出たのです。その光が物質の源の素粒子をつくったのではないでしょうか。

現代物理学の世界でも、真空の中にガンマー線を送ると、そのガンマー線の中から電子と陽電子が出てくることが確認されています。真空というのは、ともかくなにもない世界とされているのですから、なにもないところに電子が生じることになる。

じつは、真空にもなにかがあって、そこにガンマー線をいれてひっかきまわすとそこに素粒子が出てくるということなのです。

ガンマー線とはちがう光を入れると、陽子とか、中性子などの素粒子が出てくるものと想像されます。これをもとに考えると、最初の無のところに、突然光が出て素粒子が生まれたのではないか、と思えるのです。

この光は、天地創造の神が出したものだとしか説明できませんが、ともかく無数の光が走って、無数の素粒子が発生したと考えるといいでしょう。

それらの素粒子が集まって、宇宙の卵を形成し、16で述べたアルフェ、ガモフ、ベーテの"βγ説"のようにして、元素を形成したと考えられるのではないでしょうか。

ともかく、現代の科学の力では、五十億年以上も前の宇宙の姿は明らかにすることはできません。黒いベールにおおわれており、考えるとすれば想像するしかないのです。

これについてガモフ博士は、宇宙の発生の時点すなわち宇宙が収縮の最高点にあったとき、宇宙の物質は超高温状態になっており、そこにはもはや原子は存在せず、超高密度の素粒子の渦巻きのみしかなかったと説明しています。

そのためそれ以前の宇宙の姿を語るいっさいの跡は、超高温の渦巻きの中で焼きつくされてしまった、だからどんなに考えても、どんなに手をつくしても宇宙の創生を語る材料は存在しないだろうと言っています。

古事記にある宇摩志阿斯訶備比古遅(うましあしかびひこち)の神という神様はこの超高密度の素粒子の渦巻きのおこる寸前の模様を神格化したものではないか、とも想像されます。

                                       四次元99の謎 関英男



3月20日(水)06:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理

コメントを書く
題 名
内 容
投稿者
URL
メール
添付画像
オプション
スマイル文字の自動変換
プレビュー

確認コード    
画像と同じ内容を半角英数字で入力してください。
読みにくい場合はページをリロードしてください。
         
コメントはありません。


(1/1ページ)