りんのショートストーリーより |
|
| 文学少女…もどき [コメディー]
わたしは自他共に認める文学少女よ。 文学の世界って、すばらしいわ。 気に入ってる言葉を、いくつか紹介するわね。 あなたも気に入ってくれるといいんだけど。
僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる
素敵な言葉ね。 きっと高速道路を作った人が言った言葉ね。
東京には空がない
これもいいわ。 確かに東京には空き地はないわ。 地方にマイホームを買って、通勤するのも楽じゃないわね。 サラリーマンの悲哀を表わす言葉だわ。
天は人の上に人をつくらず
これもさすがだわ。 子供に「おにいちゃんかおねえちゃんが欲しい」って言われたときに、この言葉使えるわ。「人の上に人はつくれないのよ」ってね。
雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ
台風中継のレポーターを見て思わず言った言葉だわ。
生まれてきてすいません
深いわ。 情況が浮かぶわね。 冷蔵庫から鳴き声が聞こえて、開けたら玉子からひよこが生まれていたの。 ひよこはきっと言うはずよ 「生まれてきてすいません」って。 ありえないけどね。
よごれちまった悲しみに
わかるわかる! お気に入りのブラウスに、ミートソースの染みがついちゃったときの悲しみ。
ローマは1日にしてならず
いい格言だわ。 わたしも考えたのよ
老婆は1日にしてならず
あたりまえ。1日でおばあさんになってたら、気絶するわ。
ブルータス、お前もか!
「ブルータス、お前モカ? じゃあおれはブルマンにしようかな。あ、キャラメルラテもいいな」 って、コーヒーショップの会話かしら?
老いては子に従え
従っちゃダメよ! 「オレオレ」って言ってるけど、本当の子供じゃないのよ。気をつけて。
みんな違って、みんないい
そうなのよ。みんな、それぞれ良さがあって、ひとりに決められないの。 A君もB君もC君も、優柔不断なわたしを許して~。
ああ、今日も文学の世界に浸りましょう。 今日は何を読もうかしら。 素敵な言葉たちがわたしを待っているわ。 また素敵な言葉を見つけたら、紹介するわね。
ブーブー(文豪達からのブーイング)
| |
|
3月7日(金)06:05 | トラックバック(0) | コメント(2) | レジャー・旅行 | 管理
|
自由について |
|
| uso800まっかな真実より いただいてきました。
=========
◎この社会に於いては、人間も牛と同じ境遇かもしれないね…。この牛たちのように心から喜んで生きているのだろうか? 社蓄→社会の、会社の 家畜→家庭の、家族の…
(「Uso800まっかな真実(ホント)」ではどうやってもシェアできないのでコピってみました。)
齊藤 裕之さんより (削除)
人という監獄から解放された牛。その喜ぶ姿にあなたは何を感じますか? whats.be
人間は人間の為に、牛や豚、鳥など生き物を飼育してきた。こちらの動画は人間から解放された瞬間の牛。これを見てあなたは何を感じるだろうか?解放の様子は55秒から見て頂きたい。
| |
|
3月6日(木)05:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理
|
なんてったってフリーE |
|
| フリーエネルギー 投稿者:新参者 投稿日:2014年 3月 4日(火)13時13分28秒 今年はフリーエネルギーの実用化がお目にかかれそうなので楽しみです。
http://tenkataihei.xxxblog.jp/
===========================
なんてったってフリーE~
~なんてったってフリーE(エネルギー)
新参者さん もうこの流れはとまりませんね。
http://www.setsuden.net/item/
今朝 主人に「おはよう」 と私。 主人は「ただいま」 「???」 私は 下を向いて 「くっくっくっ(笑ってます。)」
「今自分で何言ったかわかった?」「うん。」
「言った後で『あれ?』と思ったろ~」「ほかのこと考えとった」
寝すぎで寝ぼけて 言語中枢の配線がずれたらしい。 (ふだんは しっかり毒舌家ですが。)
小学校時代は先生が 「○○読んでみい。」先生に指されて本を読むと 読んでいる途中でクラスの皆が 笑ってよろこぶ。先生は皆を笑わせようとしたらしい。
勤めていたときは 「○○さん 朝礼してください。」で なぜか主人に朝礼のリクエストが来る。主人の朝礼を皆が待っているらしい。
聞いた方は(おかしくて)腹がいたくなるほど笑って癒されます。 本人はべつに皆を笑わそうと思ってるわけではないから 急に笑われて なんか可哀想な気もするけど まわりを癒すことのできる天性だと思ってください。
りんのショートストーリーより
右手にカギ [男と女ストーリー]
右手にカギ、左手にゴミ袋を持って、誰もいないリビングに声をかける。 「行ってきます」 当然返事はない。あたりまえだ。 もういい加減に慣れなければ…と苦笑いで外に出る。
通りに出ると、近所の奥さんに挨拶を返す。 「あら、ご主人、ゴミを持って電車に乗るつもり?」 笑われて、ゴミ捨て場を過ぎていたことに気づく。 「いやあ、妻がいないことに、なかなか慣れません」 そう言って頭を掻くと、奥さんは少し気の毒そうな顔をした。
会社に着くと落ち着く。 ここはまったく変わらない。妻がいないことを忘れられる。 困るのは昼休みだ。弁当がないのは、やはり寂しい。 最初の頃は部下が気を使ってくれて「課長、一緒に昼飯行きますか?」と声をかけてくれた。 しかし部下にしても、昼休みまで気を使いたくないだろう。 誘いを断り、もっぱらコンビニ弁当だ。
家に帰ってもひとりなので早く帰っても仕方がない。 だけどいつまでも私が帰らないと、部下たちも帰りづらくなる。 帰り支度をしながら、部下の木村君に話しかける。 「さて、今日は何を食べようか。君なら何を食べる?」 「そりゃあ、肉っすよ。すきやき、しゃぶしゃぶ、焼肉もいいっすね」 木村君はえらい。食べたいものを聞かれて即答できるなんて。 私はいつも妻の問いかけに、「何でもいい」と答えた。 「あなたっていつもそう。その答えがいちばん困るわ」 と口を尖らせた妻の顔を、不意に思い出した。
昼がコンビニ弁当だったから、夜はちゃんと作ろう。 スーパーでの買い物も、慣れたものだ。 袋をぶら下げてカバンの中のカギを探る。玄関前でゴソゴソしたくない。 右手にカギ、左手にスーパーの袋を持って家に向かう。
電気がついている。つけっ放しで出かけたのだ。 泥棒除け…とは言いわけで、帰って来た時に寂しくないようにしているのだ。 誰もいないと知りながら、「ただいま」と言ってみる。
「お帰りなさい」 「…え?」 「お帰りなさい、あなた」 妻がいた。
「おまえ、どうして」 「あいかわらずメール見てないのね。今朝おばあちゃんが退院したから帰って来たのよ。もう大丈夫だって。あなた結構ちゃんとしてたのね。村田さんの奥さんが、ゴミ出しもちゃんとしてたわって教えてくれたのよ。あら、何か買ってきたの?え?魚?あなた魚が食べたかったの?ハンバーグ作っちゃったわ。どうしましょう」 よくしゃべる口だ。2週間ぶりに部屋がにぎやかになった。 「何でもいいよ」と返事をする。 「あなたっていつもそうね。何でもいいしか言えないのかしら」 妻が呆れたように言う。 「おまえが作るものなら何でもいいよ」 少しだけ、照れくさいことを言ってみた。 妻はいそいそと、台所に消えた。いつもの日常が戻った。 私はカギを、カバンの奥へとしまった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「何でもいいよ」ではなくて 「お前が作るものなら何でもいいよ」にする。
「お前が作るものなら」があるのと無いのとでは 聞いた方は 天と地がひっくりかえりますね。照れくさくても ことばを足すことは 家庭平和のコツですね。 ついでに 「君が作るものはうまいから何でもいいよ」なら 私は(豚さんは)はりきって木に登るかもと思いました。
| |
|
3月5日(水)06:40 | トラックバック(0) | コメント(2) | レジャー・旅行 | 管理
|
癒しグッズの取り付け中 |
|
|
| 車の外を野良のるるがとおりました。 扉を開けると逃げるのがわかっているから 中から呼んでも聞こえないけど呼んでみました。るる~。 聞こえないし、見えないらしい。車の中にいるとは思わないらしい。(^.^;)
| |
|
| |
|
3月4日(火)07:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | ペット | 管理
|
癒しグッズ |
|
|
| 近所の車のフロントに日だまりガーデンの花が置いてあったので かわいい~と言ったら もう一つあるからあげる ということでいただきましたが。
底のふたが無い 取り出すときに落としたかもしれません。 フロントに置いていたら 走行中滑りまくりの落ちまくりで可哀想すぎました。
落ちないようにと下にしまっていたら ソーラー式なのに光がもらえません。
困った時にはuso8君の登場です。 花の鉢の底側面に uso8シールを糊のところを残して落ちないように貼りました。がっしり安定しました。
走行中ずれないので安心して走行できました。 緑の葉がそよそようれしそうで 私も癒されます。
| |
|
3月4日(火)06:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | uー8 | 管理
|
ばななんばななん |
|
|
| いつも バナナは熟すのが早くてせっせと食べないとすぐに 斑点が出たりしますが。 (斑点が出ると家族は食べたがらないので 斑点入りのバナナが残る。)
星マークを書いてみました。 「いっぱい模様が書いてある~」とかなんとか家族はぶつぶつ言ってましたが いつのまにか 全部食べられていました。
ということは バナナは 食べられるまで 斑点が出なかったということになりますね。
| |
|
3月3日(月)08:28 | トラックバック(0) | コメント(2) | uー8 | 管理
|
日の丸 |
|
| 大事なときに必ず転ぶのは真央ちゃんではないよ! 投稿者:新参者 投稿日:2014年 3月 2日(日)18時10分2秒 お友達に足を引っ張られそうです。 類は友を呼ぶ 波動が同じもの同士引き合う お友達を見ればどんな波動かわかりますね。
http://dot.asahi.com/wa/2014022600046.html
================
突然ですが・・・ 投稿者:けん 投稿日:2014年 3月 2日(日)20時01分33秒 昴♪
http://www.youtube.com/watch?v=OoM_NcGudgI
==================
日の丸 投稿者:たまきち 投稿日:2014年 3月 3日(月)08時12分18秒 新参者さん けんさん ありがとうございます。
日の元の日本の天皇陛下です。
天皇陛下お誕生日に際し(平成25年)
今後とも憲法を遵守する立場に立って,事に当たっていくつもりです。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h25e.html
皇后陛下お誕生日に際し(平成25年)
5月の憲法記念日をはさみ,今年は憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h25sk.html
皇太子殿下お誕生日に際し(平成26年)
今後とも,憲法を遵守する立場に立って,必要な助言を得ながら,事に当たっていくことが大切だと考えております。
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h26az.html
天皇と日本国民のつながりは こどもが親を慕うようなものではないかと 思っています。
昴 歌に国境はない、人の心に届きますね。 昴→ 群青 を聞いていたら 涙腺ゆるゆるでした。 (T_T)
| |
|
3月3日(月)08:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 地球さんが好き | 管理
|
50日その後 |
|
|
| 最後のりんごにuso8シール貼って10日たちました。皮をむいて切っている間 りんごの香りもするし 水分も抜けてません。 皮をむいて15分たっても りんごは酸化しませんでした。
uso8シールさんはりんごの皮とともに 去りぬ。
uso8シールさん ばいばい(; ^ ^)ノ ありがとう~。
冬野菜の保存の巻は終了 楽ちん保存できるuso8シールさんは これからも主婦の心強い味方です。
| |
|
|
| |
|
|
| |
|
3月2日(日)10:04 | トラックバック(0) | コメント(7) | uー8 | 管理
|
ゆづの恩返し |
|
| http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/02/26/kiji/K20140226007667280.html
東北人といえば 宮沢賢治のお母さんは
「ひとというものは、ひとのために何かしてあげるためにうまれてきたのス」
と 賢治に話して聞かせたことは有名ですよね。
http://www.tosou-akaogi.jp/article/13537753.html
賢治の家は仏教(浄土真宗)で賢治は青年期からは法華経ですね。 キリスト教の宗派も300はあるというし 仏教も種類が多いですね。
誰かの役にたてたと思ったときが人はいちばんうれしくて 心の光が輝いているような気がします。
りんのショートストーリーより
つるのしかえし [名作パロディー] http://rin-ohanasi.blog.so-net.ne.jp/archive/200912-1
私は鶴。気高く美しい鳥よ。 最近ちまたでは、鳩が政権をとったなんて騒いでいるけど、笑わせないで。 日本でいちばんえらいのは鳩なんかじゃないわ。 この私、鶴よ。
ほら今日も、鴨が私を頼ってやってきたわ。 ああ忙しい。いったい何の用かしら。
「鶴さん、聞いてください。僕の友達が人間にいじめられて、背中に矢がささったまま泳いでいるんですよ」
「まあ、それはかわいそう。ひどいことをするのね」 「鶴さん、どうかお願いです。ひどい人間にしかえしをして下さい」 「しかえしって言われても、どうすればいいの?」 「ほら、昔話にあるじゃないですか。鶴が人間に姿を変えてしかえしをする話」 「それは恩返しでしょう。ぜんぜん違うわ」
「でも、人間に化けることが出来れば、しかえしも出来るんじゃないですか?」 「そうねえ。じゃあちょっとやってみようかな」
私は山にこもっている鶴の仙人に化け方を教えてもらった。 どこからどうみても人間だ。すばらしい。
「わあ、鶴さん、よく化けましたね。バッチリです。 ただ、その白い着物はどうでしょう。今時そんなの着ている人はいませんよ」 「そうなの?じゃあどうすればいいの?」 「洋服を買うんですよ」
「買う?買うって何?それどうすればいいの?」 「鶴さん、やっぱり世間知らずだな。お金で買うんですよ」 「お金?それどこにあるの?」
「さあ…」 その時通りがかりのすずめが、「自動販売機の下に落ちているよ」と教えてくれた。
「ほらあそこに自動販売機があるよ」 私は腹ばいになって自動販売機の下を探った。
「あったわ」
「本当だ。鶴さんすごいや」 すると、またすずめがやってきて
「ああ、それは10円ですね。もっと銀色に輝くお金の方が価値があるのに」と肩をすくめた。
私は再び探した。「あったわ。今度は銀色よ」 「ああ、残念だ。それは1円です。それじゃあ洋服どころか飴玉ひとつ買えませんよ」
がっかりして立ちすくむ私に、ジュースを買いに来た男が話しかけてきた。
「君、そんな格好で何してるの?もしかしてお化け屋敷のバイトの人?」
「バイト??バイトって何ですか?」
「バイトっていうのは、働いてお金もらうことだけど。君、変わってるね」
男は、関わりあいになると面倒だと思ったのか、そそくさと帰って行った。
「聞いた?バイトっていうのをすれば、お金がもらえるんですって」
「お化け屋敷がどうのって言ってましたよ」
「じゃあ、行ってみましょう」
私たちは、お化け屋敷にやってきた。 お化け屋敷の主人は、ひとめで私を気に入り、早速仕事をくれた。 それは、暗闇で立っているだけという、ずいぶん簡単な仕事だった。 ただ立っているだけなのに、人間達はきゃーきゃー騒いで通り過ぎていく。 何がそんなに楽しいのかしら。
仕事が終わると、お化け屋敷の主人は、「ごくろうさん」と言って、お札を2枚くれた。
「君のおかげで大盛況だったよ。よかったら明日も来てよ」
私は、この程度でお金がもらえるなら人間も楽だな、と思いながら、鴨を連れて、街に繰り出した。
「やっぱり街はいいわね。すてきなお洋服もいっぱいあるわ。ねえ、このお店なんかどう?素敵ね。なんて読むのかしら。英語は苦手よ。ええと… CANEL?まあ、とりあえず入ってみましょう」
お店の中は、とても素敵なバッグや洋服が並んでいた。 私は店員に話しかけた。
「お洋服が欲しいんだけど」
店員は怪訝そうに私を眺め「失礼ですけど、ご予算はおいくらですか」と聞いてきた。 私は、さっきもらったお札2枚を出して見せた。 店員は困った顔をした。
「すみません。当店では2千円で買える洋服は扱ってないんです。こちらのハンドタオルでしたら買えますけど」
「タオルなんか要らないわよ。温泉に行くわけじゃないんだから」
店員が思わずプッと吹き出すと、店内にいた客もどっと笑った。
「何笑っているの?人間の笑いのつぼはわからないわ」
私は頭に来て店を出た。
つづく
| |
|
3月1日(土)05:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | レジャー・旅行 | 管理
|
つるのしかえし |
|
| 「もう洋服を買うのはやめるわ。それよりお腹がすいた」
辺りはすっかり暗くなってきた。 私はふらふらと歩きながら、いつの間にか川沿いの土手に来ていた。
「ああ、生魚食いてえ」
「だめですよ、鶴さん。今は人間なんだから」
「ああ、虫食いてえ」
「しっかりしてくださいよ。鶴さん」
私は空腹に耐えられず、そばにあった柳の木にもたれかかった。 その時近くを歩いていたカップルが、私を見て「ギャ~」と叫び走って行った。
「なんなの、いったい?」
「お化け…。そうだ、あの人達、鶴さんをお化けだと思ったんですよ」
「なにを失礼な」
「いや、鶴さん、これは使えますよ。いいこと考えました」
「なに?」
「僕らの仲間をひどいめに合わせたやつを、脅かすんですよ。やつらはもうじきあの湖にやってきます。そこを待ち伏せして、今みたいに脅かせばいいんですよ」
私たちは湖にやってきた。鴨や白鳥が静かに水面に浮いている。 こんなにおとなしい鳥たちを苛めるなんて許せない。 だけど私は、そんな正義感よりも、空腹感を我慢できずにいた。
「ああ、生魚食いてえ…」
呟くと、湖で魚がぴょんと跳ねるのが見えた。
「もう我慢できない」
私はなりふり構わず湖に入り、魚を捕まえた。
「あ、鶴さん、やつらが来ましたよ。バットとかエアガンとか持ってますよ。やばいよ。今日もやられちゃうよ。鶴さん、あれ?鶴さん、どこですか~?」
私は夢中で魚を捕っていた。 そして捕まえた。…とその時、懐中電灯の灯りが私を照らした。
「何やってるんだ?お前」
振り返った私の口には、生々しい魚がバタバタと最後の抵抗をしていた。 髪はみだれ、血走った目が男たちをにらみつけた。
「うぎゃ~」
男たちは、しりもちをつきながら、必死で逃げていった。 私は、逃げる男たちの背中に向かって 「二度と鳥を苛めるな!」と叫んだ。
「鶴さん、さすがです」
鳥たちは集まってきて、私を讃えた。やっぱり私は日本一ね。 すると、湖の方からも拍手が聞こえた。 振り返ると、魚たちがいっせいに顔を出していた。
「鶴さん、お見事でした。実は私たち魚も、人間にひどい目に合わされているんですよ。鶴さん、どうか我々のかたきも取ってください」
鳥も魚も入り乱れての拍手喝采を浴びて、悪い気はしない。 だけど、湖に映った私の姿は、気高く優雅な鶴とはまるで違っていた。
「みんなの幸せのためなら、まあいいか」
私は、口にくわえた魚を、そっと湖に返した。
***********おわり
| |
|
3月1日(土)05:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | レジャー・旅行 | 管理
|