お日さまとお月さま
 
幸せな地球さんを見ました 
 


2014年3月を表示

りんのショートストーリーより

文学少女…もどき [コメディー]

わたしは自他共に認める文学少女よ。
文学の世界って、すばらしいわ。
気に入ってる言葉を、いくつか紹介するわね。
あなたも気に入ってくれるといいんだけど。

僕の前に道はない 僕の後ろに道はできる

素敵な言葉ね。
きっと高速道路を作った人が言った言葉ね。


東京には空がない

これもいいわ。
確かに東京には空き地はないわ。
地方にマイホームを買って、通勤するのも楽じゃないわね。
サラリーマンの悲哀を表わす言葉だわ。


天は人の上に人をつくらず

これもさすがだわ。
子供に「おにいちゃんかおねえちゃんが欲しい」って言われたときに、この言葉使えるわ。「人の上に人はつくれないのよ」ってね。


雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ

台風中継のレポーターを見て思わず言った言葉だわ。


生まれてきてすいません

深いわ。
情況が浮かぶわね。
冷蔵庫から鳴き声が聞こえて、開けたら玉子からひよこが生まれていたの。
ひよこはきっと言うはずよ
「生まれてきてすいません」って。
ありえないけどね。


よごれちまった悲しみに

わかるわかる!
お気に入りのブラウスに、ミートソースの染みがついちゃったときの悲しみ。


ローマは1日にしてならず

いい格言だわ。
わたしも考えたのよ

老婆は1日にしてならず

あたりまえ。1日でおばあさんになってたら、気絶するわ。


ブルータス、お前もか!

「ブルータス、お前モカ?
じゃあおれはブルマンにしようかな。あ、キャラメルラテもいいな」
って、コーヒーショップの会話かしら?

老いては子に従え

従っちゃダメよ!
「オレオレ」って言ってるけど、本当の子供じゃないのよ。気をつけて。


みんな違って、みんないい

そうなのよ。みんな、それぞれ良さがあって、ひとりに決められないの。
A君もB君もC君も、優柔不断なわたしを許して~。


ああ、今日も文学の世界に浸りましょう。
今日は何を読もうかしら。
素敵な言葉たちがわたしを待っているわ。
また素敵な言葉を見つけたら、紹介するわね。

ブーブー(文豪達からのブーイング)



3月7日(金)06:05 | トラックバック(0) | コメント(2) | レジャー・旅行 | 管理

自由について

uso800まっかな真実より
いただいてきました。

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◎この社会に於いては、人間も牛と同じ境遇かもしれないね…。この牛たちのように心から喜んで生きているのだろうか? 社蓄→社会の、会社の 家畜→家庭の、家族の…

(「Uso800まっかな真実(ホント)」ではどうやってもシェアできないのでコピってみました。)

齊藤 裕之さんより (削除)

人という監獄から解放された牛。その喜ぶ姿にあなたは何を感じますか?
whats.be

人間は人間の為に、牛や豚、鳥など生き物を飼育してきた。こちらの動画は人間から解放された瞬間の牛。これを見てあなたは何を感じるだろうか?解放の様子は55秒から見て頂きたい。





3月6日(木)05:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 社会 | 管理

なんてったってフリーE

フリーエネルギー 投稿者:新参者 投稿日:2014年 3月 4日(火)13時13分28秒

今年はフリーエネルギーの実用化がお目にかかれそうなので楽しみです。

http://tenkataihei.xxxblog.jp/

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なんてったってフリーE~

~なんてったってフリーE(エネルギー)

新参者さん もうこの流れはとまりませんね。

http://www.setsuden.net/item/


今朝 主人に「おはよう」 と私。
主人は「ただいま」 「???」 私は 下を向いて 「くっくっくっ(笑ってます。)」

「今自分で何言ったかわかった?」「うん。」

「言った後で『あれ?』と思ったろ~」「ほかのこと考えとった」

寝すぎで寝ぼけて 言語中枢の配線がずれたらしい。
(ふだんは しっかり毒舌家ですが。)

小学校時代は先生が 「○○読んでみい。」先生に指されて本を読むと 読んでいる途中でクラスの皆が 笑ってよろこぶ。先生は皆を笑わせようとしたらしい。

勤めていたときは 「○○さん 朝礼してください。」で なぜか主人に朝礼のリクエストが来る。主人の朝礼を皆が待っているらしい。

聞いた方は(おかしくて)腹がいたくなるほど笑って癒されます。
本人はべつに皆を笑わそうと思ってるわけではないから 急に笑われて なんか可哀想な気もするけど まわりを癒すことのできる天性だと思ってください。



りんのショートストーリーより

右手にカギ [男と女ストーリー]

右手にカギ、左手にゴミ袋を持って、誰もいないリビングに声をかける。
「行ってきます」
当然返事はない。あたりまえだ。
もういい加減に慣れなければ…と苦笑いで外に出る。

通りに出ると、近所の奥さんに挨拶を返す。
「あら、ご主人、ゴミを持って電車に乗るつもり?」
笑われて、ゴミ捨て場を過ぎていたことに気づく。
「いやあ、妻がいないことに、なかなか慣れません」
そう言って頭を掻くと、奥さんは少し気の毒そうな顔をした。

会社に着くと落ち着く。
ここはまったく変わらない。妻がいないことを忘れられる。
困るのは昼休みだ。弁当がないのは、やはり寂しい。
最初の頃は部下が気を使ってくれて「課長、一緒に昼飯行きますか?」と声をかけてくれた。
しかし部下にしても、昼休みまで気を使いたくないだろう。
誘いを断り、もっぱらコンビニ弁当だ。

家に帰ってもひとりなので早く帰っても仕方がない。
だけどいつまでも私が帰らないと、部下たちも帰りづらくなる。
帰り支度をしながら、部下の木村君に話しかける。
「さて、今日は何を食べようか。君なら何を食べる?」
「そりゃあ、肉っすよ。すきやき、しゃぶしゃぶ、焼肉もいいっすね」
木村君はえらい。食べたいものを聞かれて即答できるなんて。
私はいつも妻の問いかけに、「何でもいい」と答えた。
「あなたっていつもそう。その答えがいちばん困るわ」
と口を尖らせた妻の顔を、不意に思い出した。

昼がコンビニ弁当だったから、夜はちゃんと作ろう。
スーパーでの買い物も、慣れたものだ。
袋をぶら下げてカバンの中のカギを探る。玄関前でゴソゴソしたくない。
右手にカギ、左手にスーパーの袋を持って家に向かう。

電気がついている。つけっ放しで出かけたのだ。
泥棒除け…とは言いわけで、帰って来た時に寂しくないようにしているのだ。
誰もいないと知りながら、「ただいま」と言ってみる。

「お帰りなさい」
「…え?」
「お帰りなさい、あなた」
妻がいた。

「おまえ、どうして」
「あいかわらずメール見てないのね。今朝おばあちゃんが退院したから帰って来たのよ。もう大丈夫だって。あなた結構ちゃんとしてたのね。村田さんの奥さんが、ゴミ出しもちゃんとしてたわって教えてくれたのよ。あら、何か買ってきたの?え?魚?あなた魚が食べたかったの?ハンバーグ作っちゃったわ。どうしましょう」
よくしゃべる口だ。2週間ぶりに部屋がにぎやかになった。
「何でもいいよ」と返事をする。
「あなたっていつもそうね。何でもいいしか言えないのかしら」
妻が呆れたように言う。
「おまえが作るものなら何でもいいよ」
少しだけ、照れくさいことを言ってみた。
妻はいそいそと、台所に消えた。いつもの日常が戻った。
私はカギを、カバンの奥へとしまった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~

「何でもいいよ」ではなくて
「お前が作るものなら何でもいいよ」にする。

「お前が作るものなら」があるのと無いのとでは 聞いた方は 天と地がひっくりかえりますね。照れくさくても ことばを足すことは 家庭平和のコツですね。 
ついでに 「君が作るものはうまいから何でもいいよ」なら 私は(豚さんは)はりきって木に登るかもと思いました。



3月5日(水)06:40 | トラックバック(0) | コメント(2) | レジャー・旅行 | 管理

癒しグッズの取り付け中

 
車の外を野良のるるがとおりました。
扉を開けると逃げるのがわかっているから 中から呼んでも聞こえないけど呼んでみました。るる~。
聞こえないし、見えないらしい。車の中にいるとは思わないらしい。(^.^;)






3月4日(火)07:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | ペット | 管理

癒しグッズ

近所の車のフロントに日だまりガーデンの花が置いてあったので かわいい~と言ったら もう一つあるからあげる ということでいただきましたが。

 底のふたが無い 取り出すときに落としたかもしれません。
 フロントに置いていたら 走行中滑りまくりの落ちまくりで可哀想すぎました。

落ちないようにと下にしまっていたら ソーラー式なのに光がもらえません。

困った時にはuso8君の登場です。
花の鉢の底側面に uso8シールを糊のところを残して落ちないように貼りました。がっしり安定しました。

走行中ずれないので安心して走行できました。
緑の葉がそよそようれしそうで 私も癒されます。



3月4日(火)06:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | uー8 | 管理

ばななんばななん

いつも バナナは熟すのが早くてせっせと食べないとすぐに 斑点が出たりしますが。
(斑点が出ると家族は食べたがらないので 斑点入りのバナナが残る。)


 星マークを書いてみました。
 
「いっぱい模様が書いてある~」とかなんとか家族はぶつぶつ言ってましたが いつのまにか 全部食べられていました。

ということは バナナは 食べられるまで 斑点が出なかったということになりますね。



3月3日(月)08:28 | トラックバック(0) | コメント(2) | uー8 | 管理

日の丸

大事なときに必ず転ぶのは真央ちゃんではないよ! 投稿者:新参者 投稿日:2014年 3月 2日(日)18時10分2秒

お友達に足を引っ張られそうです。
類は友を呼ぶ 波動が同じもの同士引き合う
お友達を見ればどんな波動かわかりますね。

http://dot.asahi.com/wa/2014022600046.html

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突然ですが・・・ 投稿者:けん 投稿日:2014年 3月 2日(日)20時01分33秒

昴♪

http://www.youtube.com/watch?v=OoM_NcGudgI

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日の丸 投稿者:たまきち 投稿日:2014年 3月 3日(月)08時12分18秒

新参者さん けんさん ありがとうございます。

日の元の日本の天皇陛下です。

天皇陛下お誕生日に際し(平成25年)

今後とも憲法を遵守する立場に立って,事に当たっていくつもりです。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h25e.html


皇后陛下お誕生日に際し(平成25年)

5月の憲法記念日をはさみ,今年は憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h25sk.html


皇太子殿下お誕生日に際し(平成26年)

今後とも,憲法を遵守する立場に立って,必要な助言を得ながら,事に当たっていくことが大切だと考えております。

http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/02/kaiken/kaiken-h26az.html

天皇と日本国民のつながりは
こどもが親を慕うようなものではないかと 思っています。

昴 歌に国境はない、人の心に届きますね。
昴→ 群青 を聞いていたら 涙腺ゆるゆるでした。
(T_T)



3月3日(月)08:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 地球さんが好き | 管理

50日その後

最後のりんごにuso8シール貼って10日たちました。皮をむいて切っている間 りんごの香りもするし 水分も抜けてません。
皮をむいて15分たっても りんごは酸化しませんでした。

uso8シールさんはりんごの皮とともに 去りぬ。

uso8シールさん ばいばい(; ^ ^)ノ ありがとう~。

冬野菜の保存の巻は終了 
 
楽ちん保存できるuso8シールさんは これからも主婦の心強い味方です。 









3月2日(日)10:04 | トラックバック(0) | コメント(7) | uー8 | 管理

ゆづの恩返し

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/02/26/kiji/K20140226007667280.html

東北人といえば 宮沢賢治のお母さんは

「ひとというものは、ひとのために何かしてあげるためにうまれてきたのス」

と 賢治に話して聞かせたことは有名ですよね。

http://www.tosou-akaogi.jp/article/13537753.html

賢治の家は仏教(浄土真宗)で賢治は青年期からは法華経ですね。
キリスト教の宗派も300はあるというし 仏教も種類が多いですね。

誰かの役にたてたと思ったときが人はいちばんうれしくて 心の光が輝いているような気がします。



りんのショートストーリーより

 つるのしかえし  [名作パロディー]
http://rin-ohanasi.blog.so-net.ne.jp/archive/200912-1

 私は鶴。気高く美しい鳥よ。
最近ちまたでは、鳩が政権をとったなんて騒いでいるけど、笑わせないで。
日本でいちばんえらいのは鳩なんかじゃないわ。
この私、鶴よ。

 ほら今日も、鴨が私を頼ってやってきたわ。
ああ忙しい。いったい何の用かしら。

「鶴さん、聞いてください。僕の友達が人間にいじめられて、背中に矢がささったまま泳いでいるんですよ」

「まあ、それはかわいそう。ひどいことをするのね」
「鶴さん、どうかお願いです。ひどい人間にしかえしをして下さい」
「しかえしって言われても、どうすればいいの?」
「ほら、昔話にあるじゃないですか。鶴が人間に姿を変えてしかえしをする話」
「それは恩返しでしょう。ぜんぜん違うわ」

「でも、人間に化けることが出来れば、しかえしも出来るんじゃないですか?」
「そうねえ。じゃあちょっとやってみようかな」

私は山にこもっている鶴の仙人に化け方を教えてもらった。
どこからどうみても人間だ。すばらしい。

「わあ、鶴さん、よく化けましたね。バッチリです。 ただ、その白い着物はどうでしょう。今時そんなの着ている人はいませんよ」
「そうなの?じゃあどうすればいいの?」
「洋服を買うんですよ」

「買う?買うって何?それどうすればいいの?」
「鶴さん、やっぱり世間知らずだな。お金で買うんですよ」
「お金?それどこにあるの?」

「さあ…」
その時通りがかりのすずめが、「自動販売機の下に落ちているよ」と教えてくれた。

「ほらあそこに自動販売機があるよ」
 私は腹ばいになって自動販売機の下を探った。

「あったわ」

「本当だ。鶴さんすごいや」
すると、またすずめがやってきて

「ああ、それは10円ですね。もっと銀色に輝くお金の方が価値があるのに」と肩をすくめた。

私は再び探した。「あったわ。今度は銀色よ」
「ああ、残念だ。それは1円です。それじゃあ洋服どころか飴玉ひとつ買えませんよ」

がっかりして立ちすくむ私に、ジュースを買いに来た男が話しかけてきた。

「君、そんな格好で何してるの?もしかしてお化け屋敷のバイトの人?」

「バイト??バイトって何ですか?」

「バイトっていうのは、働いてお金もらうことだけど。君、変わってるね」

男は、関わりあいになると面倒だと思ったのか、そそくさと帰って行った。

「聞いた?バイトっていうのをすれば、お金がもらえるんですって」

「お化け屋敷がどうのって言ってましたよ」

「じゃあ、行ってみましょう」

私たちは、お化け屋敷にやってきた。
お化け屋敷の主人は、ひとめで私を気に入り、早速仕事をくれた。
それは、暗闇で立っているだけという、ずいぶん簡単な仕事だった。
ただ立っているだけなのに、人間達はきゃーきゃー騒いで通り過ぎていく。
何がそんなに楽しいのかしら。

 仕事が終わると、お化け屋敷の主人は、「ごくろうさん」と言って、お札を2枚くれた。

「君のおかげで大盛況だったよ。よかったら明日も来てよ」

私は、この程度でお金がもらえるなら人間も楽だな、と思いながら、鴨を連れて、街に繰り出した。

「やっぱり街はいいわね。すてきなお洋服もいっぱいあるわ。ねえ、このお店なんかどう?素敵ね。なんて読むのかしら。英語は苦手よ。ええと… CANEL?まあ、とりあえず入ってみましょう」

お店の中は、とても素敵なバッグや洋服が並んでいた。
私は店員に話しかけた。

「お洋服が欲しいんだけど」

店員は怪訝そうに私を眺め「失礼ですけど、ご予算はおいくらですか」と聞いてきた。
私は、さっきもらったお札2枚を出して見せた。
店員は困った顔をした。

「すみません。当店では2千円で買える洋服は扱ってないんです。こちらのハンドタオルでしたら買えますけど」

「タオルなんか要らないわよ。温泉に行くわけじゃないんだから」

店員が思わずプッと吹き出すと、店内にいた客もどっと笑った。

「何笑っているの?人間の笑いのつぼはわからないわ」

私は頭に来て店を出た。

つづく



3月1日(土)05:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | レジャー・旅行 | 管理

つるのしかえし

「もう洋服を買うのはやめるわ。それよりお腹がすいた」

辺りはすっかり暗くなってきた。
私はふらふらと歩きながら、いつの間にか川沿いの土手に来ていた。

「ああ、生魚食いてえ」

「だめですよ、鶴さん。今は人間なんだから」

「ああ、虫食いてえ」

「しっかりしてくださいよ。鶴さん」

私は空腹に耐えられず、そばにあった柳の木にもたれかかった。
その時近くを歩いていたカップルが、私を見て「ギャ~」と叫び走って行った。

「なんなの、いったい?」

「お化け…。そうだ、あの人達、鶴さんをお化けだと思ったんですよ」

「なにを失礼な」

「いや、鶴さん、これは使えますよ。いいこと考えました」

「なに?」

「僕らの仲間をひどいめに合わせたやつを、脅かすんですよ。やつらはもうじきあの湖にやってきます。そこを待ち伏せして、今みたいに脅かせばいいんですよ」

私たちは湖にやってきた。鴨や白鳥が静かに水面に浮いている。
こんなにおとなしい鳥たちを苛めるなんて許せない。
だけど私は、そんな正義感よりも、空腹感を我慢できずにいた。

「ああ、生魚食いてえ…」

呟くと、湖で魚がぴょんと跳ねるのが見えた。

「もう我慢できない」

私はなりふり構わず湖に入り、魚を捕まえた。

「あ、鶴さん、やつらが来ましたよ。バットとかエアガンとか持ってますよ。やばいよ。今日もやられちゃうよ。鶴さん、あれ?鶴さん、どこですか~?」

私は夢中で魚を捕っていた。
そして捕まえた。…とその時、懐中電灯の灯りが私を照らした。

「何やってるんだ?お前」

振り返った私の口には、生々しい魚がバタバタと最後の抵抗をしていた。
髪はみだれ、血走った目が男たちをにらみつけた。

「うぎゃ~」

男たちは、しりもちをつきながら、必死で逃げていった。
私は、逃げる男たちの背中に向かって
「二度と鳥を苛めるな!」と叫んだ。

「鶴さん、さすがです」

鳥たちは集まってきて、私を讃えた。やっぱり私は日本一ね。
すると、湖の方からも拍手が聞こえた。
振り返ると、魚たちがいっせいに顔を出していた。

「鶴さん、お見事でした。実は私たち魚も、人間にひどい目に合わされているんですよ。鶴さん、どうか我々のかたきも取ってください」

鳥も魚も入り乱れての拍手喝采を浴びて、悪い気はしない。
だけど、湖に映った私の姿は、気高く優雅な鶴とはまるで違っていた。

「みんなの幸せのためなら、まあいいか」

私は、口にくわえた魚を、そっと湖に返した。

***********おわり



3月1日(土)05:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | レジャー・旅行 | 管理


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