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2013年9月23日を表示

生物ろ過の浄化力の秘密 1

『ゆっくりの砂ろ過をすると細菌などもほとんどいなくなる仕組みを利用したのが緩速砂ろ過処理である。』ということで 生物ろ過の浄化力の秘密をなんとなくわかったようでわからないのでメモしてみました。


生でおいしい水道水(P105~106) 中本信忠著

生物ろ過の浄化力の秘密

日本は山国で降水量が多く、日本の河川水の水質は欧米と比べ非常によい。山地があり、地下水も常に流れている。湧水や井戸水、伏流水はそのまま飲んでも問題が無い場合が多い。このような原水を取水して念のために消毒だけしている水道施設が実は日本には多い。天然の緩速ろ過作用が水質を浄化しているからだ。

ふつう日本の山には水がある。木の下には落ち葉がある。落ち葉の下には「土壌」といわれる落ち葉などが分解してできた層がある。そこにはいろいろな動物が生息している。カビや細菌もいる。それら生物にとって必要なエサがあるからそこにいる。

黒っぽい土壌を掘っていくとすぐに母岩が風化した層になる。そこには生物がいない。生物のエサがないからだ。当たり前のことだが、生物はエサがあるところにのみ生息している。

河原に湧き出る清水がきれいなのも同じ仕組みである。川に流れている落ち葉や礫の表面に繁殖する藻などがいる。それを食べる生物がいる。深くなるにつれて生物がいなくなる。生物のエサは上からしか供給されない。ゆっくりとした自然の流れが常にある状態では、生物は安心してエサがあるところで生息する。

生息する生物にはいろいろなものがいる。生物の身体の大きさとエサの大きさとの関係を考えてみる。生物は自分の身体の100分の1から1,000分の1程度の大きさのものをエサとして、その範囲のものなら何でも口にいれる。口にいれてまずいものは吐き出す。食べたものはまず消化できるものは消化し、消化できないものは糞として出す。糞は団子状で、その中で微生物が活躍して分解が進む。やがて糞はばらばらになり、そこにいた微生物は他の生物のエサになる。



9月23日(月)08:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 緩速ろ過 | 管理

生物ろ過の浄化力の秘密 2

生でおいしい水道水(P106~110) 中本信忠著

河原に湧き出る伏流水は濁りがすくない。それはゆっくりと一定方向へ向かう水の流れが常にあるからである。自然のそのような、ゆっくりの砂ろ過をすると細菌などもほとんどいなくなる仕組みを利用したのが緩速砂ろ過処理である。砂粒の大きさとその隙間に比べると、細菌やウィルスの大きさはとんでもなく小さい。それでも細菌などがいなくなるのは、細菌大のものをエサとする原生動物などがいるからである。これらの生物自身が流されないようなゆっくりとした流れだから、エサをとることができているのである。

緩速ろ過処理では1日に5メートルの速度を標準としている。1時間に約20センチ、1分間に約0.3センチという本当に遅い流れである。この流れは1秒に0.005センチ、つまり50ミクロン。1ミクロンくらいの大きさの細菌やウィルスを食べる原生動物は、ゾウリムシなどの100ミクロンくらいの大きさのものである。

1秒間に50ミクロンの流れは細菌などにとっては速いが、原生動物にとっては自由に安心して動き回れる流れである。生物群集が活躍してにごりがとれる仕組みとは、生物がエサとして消費してしまうことである。しかし、エサにならないで溶けているものは取り除くことができない。「おいしい水」というのは、生物群集によって分解された後の水なのである。それが山の清水である。

浄水場の原水が農耕地排水や都市排水で汚染されている場合は、ろ過池で糸状藻類を繁殖させて栄養物質を取り除き、河川上流の伏流水に戻したい。都市排水や農耕地からの排水が少ない場合は、藻を繁殖させて肥料成分(栄養分)を除く必要がない。河川上流の伏流水にする必要がない。

河原や旧河道から伏流水を取水している場合は、ろ過地で藻が繁殖しても、ろ過地の砂層は詰まりにくい。ろ過地の目詰まりは水中の生物由来でない濁り成分に起因する。東京都水道局砧浄水場の取水方式のように、多摩川の河川敷に集水埋渠(まいきょ)をもうけるのが最良の方法である。どうしても河川表流水を取水する場合でも、降雨時の粘土鉱物などの濁り物質が、ろ過池に流入しないよう粗ろ過を工夫し、緩速ろ過地は覆いをし、単に微生物と微小動物による無機化処理をすればよい。凝集剤を使わず、自然の仕組みを上手に利用すれば十分である。

欧米の都市河川の汚濁状況と日本の河川や環境を比較すると、日本の河川は肥料成分や家庭排水で汚染されている場合がある。これらの物質は生物のエサであって有毒物質ではない。生物は重金属や殺菌・消毒用の塩素などは苦手であるが、日本では大部分の浄水場原水は生物処理で無理ということはない。



9月23日(月)08:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 緩速ろ過 | 管理

原水

家に来ている水道水の原水は地下水で 浄水場でくみ上げ塩素消毒したものを供給していることがわかりました。

浄水場の600~700㍍上方に県内で最初にできたゴルフ場があります。1960年に開場、日本海側を代表するコースなんだそう。128万平米。

ここのゴルフ場の芝生管理については 全く知りませんが 一般的に ゴルフ場の芝生管理として 芝生以外の雑草を枯らすための農薬を 春と秋にまくらしいです。

芝生以外の雑草を枯らす農薬はたくさん出回っていますが

http://www.nn-techinfo.jp/mdb_web/MdbShiryo.do?process_flg=download&sc_touroku_no=0283&pdf_id=0202


天然重曹を使った環境にやさしい除草技術

ゴルフ場の芝生の雑草管理には天然重曹を使ってほしいなと思いました。



9月23日(月)07:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 緩速ろ過 | 管理


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