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2013年9月22日を表示

微生物の膜を通過させて水をきれいにする緩速ろ過

「生でおいしい水道水」 副題 ナチュラルフィルターによる緩速ろ過技術  中本信忠著

これを見たとき フィルターを買わなくちゃいけないの?と思いましたが ナチュラルフィルターとは ろ過の方式で 微生物が有害な菌を食べて水が結果的に澄んでくることでした。


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(P51~52)

英国生まれのゆっくりろ過の緩速ろ過は、殺菌消毒をしなくても細菌を取り除くことができ、欧米はじめ世界各地に普及していた実績があったが、第2次世界大戦後の米国時代が到来すると、新しい技術である急速ろ過を水道事業者たちは好んで採用していった。

千九百四十五(昭和二十)年、占領軍の監視下で、日本全国の浄水場は、塩素を「浄水場で二PPM(一リットル中に二ミリグラム)注入し、管末における残留塩素を0.四PPMとすること」と指示された。米国では急速ろ過が主流であり、この処理では細菌除去が不完全なため 処理の最後に塩素を必ず添加する必要があった。占領軍は塩素で消毒をしていない日本の水道水に不安をもったし、戦後の混乱期でもあり不衛生なところもあった。そこで、飲み水に由来する伝染病を発生させたくないと考え、塩素消毒を義務付けた。ただし塩素消毒の基準は、野戦で即席に細菌学的に安全な飲み水を得るための基準であり、最低濃度を指示するのみで上限はなかった。

それまで塩素消毒が必要でなかった生物処理の緩速ろ過による浄水場でも塩素添加が義務づけられた。

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戦前は 浄水場は緩速ろ過の技術であり 塩素くさくない水を飲むことができていたんですね。!


日本の水道水の約5%はゆっくりの生物ろ過処理で作られているそうです。↓


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20130920/CK2013092002000134.html



特徴としては、現在では少なくなった「緩速ろ過方式」を維持していることだ。この方式は処理量は少ないが、微生物の膜を通過させて水をきれいにする。主流の「急速ろ過方式」は、薬剤を使って水のにごりを固めて沈みやすくするが、「緩速」では使用しない。水源が澄んでいる浄水場に適しており、供給する水は細菌が少なく、塩素量や濁度などの品質が良いという。



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9月22日(日)15:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 緩速ろ過 | 管理


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