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2013年5月5日を表示

63 素粒子の中には雲と芯とパイ中間子がある

さて、素粒子の中をのぞいてみましょう。

ここでは原子核を構成している陽子(プロトン)と中性子(ニュートロン)の内部を見てみることにします。

アメリカのスタンフォード大学のホッブスタッダーが千九百五十六年から千九百六十一年にかけて明らかにした素粒子の内部構造は次のとおりです。

陽子は一つの芯とその芯をとりまく雲でできている。

雲の形は球形で、半径は約一兆分の十四ミリ。

芯の半径は、雲の半径の三分の一以下、そして芯はきわめて密度の高い陽電気の固まりであった。
陽子の芯をとりまいている雲は、陽電気がうすく分布した雲である。

中性子も形、大きさ、構造は陽子と全く同じであるが、雲の性質がちがいます。つまり、内側に陰電気、外側に陽電気が分布した雲なのです。そして、このため中性子は、芯の陽電気と雲の中の陰電気と陽電気をすべてプラスするとゼロになっており電気的に中性となっています。

では、これらの構成単位はそれぞれどんな役割を果たしているのでしょうか。芯のほうはまだよくわかっていないのですが、雲のほうはだいたいわかっています。

じつは、この雲がなにを意味しているかを明らかにしたのが、日本ではじめてノーベル賞を受けた湯川博士の中間子理論なのです。

湯川博士によると、雲はパイ中間子によって作られていると解釈されました。

中間子というのは、その質量が電子と陽子の中間にあることからつけられた名前です。

雲の中でパイ中間子は、芯の中から飛び出したり、芯の中に飛び込んだりしています。その性質は核外電子と同じです。

この飛び出したり飛び込んだりする時間は、私たちの感覚ではとてもわからない気の遠くなるほどの短さで、十兆分の一のそのまた百億分の一秒と言われています。

素粒子の雲の中には 芯から飛び出してきたパイ中間子がいつも二個あると想像されています。

パイ中間子がどのような軌道で運動しているかは私たちは知ることができない。パイ中間子は理論的な仮説ですが後に実証されました。

湯川博士はどのように考えたのでしょうか。

四次元99の謎 関英男



5月5日(日)06:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理


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