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2013年5月16日を表示

74 反宇宙は、ほんとうに実在するのだろうか

ギリシャの哲人ソクラテスは「無知の知」という名言をはきましたが、私たちもその真理の奥深さにあらためて気づかされたようです。

自分が知らないということを知っているだけでもたいへんなことだ。知れば知るほど奥深く、広がってゆく自然に向かって、いま私たちはこんな感想を抱いているのではないでしょうか。

『衝突する宇宙』という本で世界に衝撃をもたらしたアメリカのヴェリコフスキー博士も「人間がまだ知らないことを本にしたら、いままで書かれた本すべてをしのぐ大冊になるだろう」と述べています。

私たちは知らなすぎるーーーこれは人間の謙虚な自己反省の言葉として胸の中にくり返しわき起こってくるでしょう。しかし、現代物理学の世界は、わからないこととわかることをはっきりさせ、わかることは、どうわかったかを説明します。

私たちは反宇宙の世界を知ることができました。宇宙の広大なスケール、素粒子の世界を支配しているおそるべき正確な法則を知りました。

これは、私たちの好奇心とイマジネーションを刺激してやまないものです。しかし、これらの現代物理学の発見は、私たちの常識を破壊しましたが、私たちを神秘主義に導くことは絶対にないでしょう。私たちに必要なのは強い好奇心と豊かなイマジネーションです。

さて、私たちは反星雲の存在があるのではないかと知りました。ここから、反宇宙への扉が開けてくるのではないでしょうか。

「宇宙はひとつの素粒子から生まれ、その宇宙は二つに分かれた。そして正宇宙は私たちのこの世界で 反宇宙は反星雲でできた宇宙である。反宇宙は正宇宙から観測できないほど遠くにあり、そこから反星雲の一部が正宇宙に流入している。それが白鳥座Aではないか」
このような推測で反宇宙の存在を予言する科学者もいます。

では、この宇宙で反宇宙の存在を知る方法があるのでしょうか。

じつは、理論的には考えられるのです。それは、恐るべき物質貫通力をもつているニュートリノ素粒子を調べるという方法です。

星は融合反応をするときに光といっしょに多量のニュートリノを放出します。反宇宙であれば反ニュートリノを放出しているはずです。これを検出するわけですが、じつは正ニュートリノの検出にもまだ成功していないのが実情です。

しかし、将来、宇宙ニュートリノ検出のための高性能の装置が開発されれば、宇宙の膨張、反星雲、反宇宙、宇宙の果て、宇宙の誕生などのいろいろのことの意味がわかってくるのではないでしょうか。

現在のところ反宇宙の存在について、いろいろの証拠から推測はできますが、決定的なものはなにもありません。

                             四次元99の謎 関英男



5月16日(木)05:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理


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