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2013年3月17日を表示

14 宇宙は果てしなく膨張しつづけている!

アインシュタインの宇宙論は天文学の研究と観測によって事実と異なっている部分が多いとされ現在では静的宇宙論として過去のものになってしまいました。といっても、宇宙空間が曲がっているという考え方、そして宇宙空間にリーマン幾何学を適用したこと、これらの功績はきわめて大きかったのです。では、アインシュタイン以後の宇宙論の探検をこれからやってみましょう。

アインシュタインの宇宙論が観測事実とちがうことを指摘したハッブルは、有名な『星と宇宙』という著書の中でつぎのように述べています。

「アインシュタインは宇宙は一様で等方、そして静止していて、時間とともに変化しないという仮定にたって、宇宙空間論を考えた。しかし、これは特殊な場合を除いて正当な解とはいえない。アインシュタインの宇宙はいわば物質であって運動のない世界である。しかし、空間の曲率半径は時間とともに変わるもので、想像しうる宇宙は収縮か膨張のいずれかになるはずである。数式からはどちらとでるか判定できないが、観測された宇宙はいままさに膨張していると断定できる。この解釈をもとに宇宙像を考えると、宇宙空間は一般相対性理論にもとづく一様性をもち、膨張しつつあるといえよう。」

宇宙は膨張している==ハッブルは、こう言っています。それはいったいどういうことなのでしょうか。ハッブルは、星雲を観測するうちに、星雲からくる光がすこしずつ赤みがかっていることを発見しました。これは赤色変位と呼ばれる現象で、この事実からかれは、星雲が地球から少しずつ遠ざかっていること、そして遠方の星ほど速くとおざかっていることをつきとめたのです。これは、あたかも各星雲(一億個以上)が銀河系を中心に膨張しているようにみえるのです。宇宙が膨張していることは、つまり宇宙が動的な空間であるということなのです。

この事実は、たとえば十億光年のかなたのAという星を今観測しても、それは十億光年の昔の姿であり、しかも、宇宙は膨張しているのですから、その星雲は、いまそこには影も形もないということです。天文学的時間と空間とはまさにこういうことを言ったものです。

            四次元99の謎 関英男



3月17日(日)04:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 関英男博士 | 管理


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